あなたの足は大丈夫?足先のトラブルの根本原因と回復力UPのためのケア4選

巻き爪をはじめ、タコやウオノメ、かかとのガサガサや冷えなど足のトラブルでお悩みの方の足趾(足の指)を見せていただくと、かなりの方に共通することがあります。

そしてそれは、今は足だけの問題であっても、それを放置して年齢を重ねていくと、足腰の老化が進行し、不自由な生活を送ることになりかねない重要な問題です。

ここでは、足の美容トラブルを起こしにくい、健康的な足になるための毎日のケアについてご紹介します。

トラブルが起こりやすい足の特徴

今回あげるのは、以下の3つです。

皮膚がかたい

足は体重がかかる場所であるため、皮膚が厚くなるのは当然ですが、それでも必要以上に厚くかたくなっている方が多くみられます。

矯正の時に、爪のくい込みを浮かすためにテーピングをすることがありますが、皮膚がかたく引き下がりにくい方が多いです。

ご自分の足裏やゆびを触ってみてどうですか?適度なやわらかさや弾力が感じられますか?

足裏の筋肉がしっかり使えていると、足の裏に柔らかさを感じることができます。

厚くなった皮膚が乾燥してザラザラしている

足の裏やかかと、ゆびの皮膚が厚くかたくなり、乾燥してザラザラしていませんか?

冬場になるとひどくなり、皮膚がうろこ状にめくれる、靴下が引っかかる、ひび割れから出血する・・・という方もいらっしゃるかもしれません。本当につらいですよね。

かたくなり、厚くなり、乾燥するのは、世間一般では「乾燥による水分不足」と言われていますが、本当の原因はそうではありません。

つまり「なぜ水分が不足するのか」そこに理由があるんです。

私たちフットケアの専門家は「重心バランスの崩れ」が根本原因だと考えています。

姿勢の崩れから重心が崩れ、さらに足のアーチが崩れると、足裏にかかる体重のバランスも崩れます。

足裏にきちんと体重が乗っていないと、足裏の血行にかたよりが出ます。

また、足の裏の角質が厚くなりますが、血流がよくないため水分がいきわたらず、乾燥してしまいます。

この悪循環で、どんどん乾燥がすすみ、ガサガサカチコチの足裏になってしまいます。

冷えやすく血色が悪い

足が冷えやすく、指先の血色が悪いということはありませんか?

寒い季節に手足が冷えるのは、環境に対して体を守ろうとする自然な防御反応の結果なので、ある程度はしかたのないことです。

しかし、室内にいてもあまりにも冷たいという時は、生活を見直す必要がありそうです。

そもそも、平常時の体温はどのくらいですか?

日頃から、平常体温が低いと当然足先の温度も下がります。

私自身の体験をお話しすると、数年前、冬になると足のゆびにしもやけが数本できました。

その時体温を測ると、36.0~36.1℃。体が完全に冷え体質になっていました。

そこから徹底して体温を上げる習慣を取り入れました。

その結果、2か月後体温は36.7~36.8℃にまで上がり、それと並行して、しもやけも自然に治りました。

治った頃は、2月。もっとも寒い時期で、靴下も履いたり履かなかったりくらいの薄着だったにもかかわらずです。

この時、体の冷えを治すのに体温そのものを上げることの大切さを痛感しました。

指1本1本がきちんと機能していない

そして、足のトラブルすべてにいえる、もっとも基本的で重要なこと。

  • 足の5本の指がきちんと動きますか?
  • 家に帰っても、靴を履いていた時のままのちぢこまった足になっていませんか?
  • ゆびの側面に隣のゆびの押し跡がついていませんか?
  • ギュウッと曲げたり、パーっと広げたりできますか?
  • 小指はしっかりと動きますか?小指の感覚はありますか?

日頃からつま先の細い靴を履いて何時間も過ごす習慣のある方は、足の先が自由を奪われて機能低下しがちです。

これは、女性に限らず、男性でも幅の狭く先のとがったデザインを好む方は要注意です。

長年の習慣で、指が閉じて固定された足の状態になれているため、新しい靴を選ぶ際にも、無意識にまた同じように先の細った靴を選びがちです。

これらの根本原因は・・・・

これらの原因は、足のもつさまざまなはたらきの「機能低下」によるものです。

  • 血行機能の低下
  • 水分保持機能の低下
  • 筋力の低下
  • 関節の柔軟性の低下

たとえるなら、手入れをしていない畑と同じようなものです。

手入れをしていない畑は、どんどん荒れていきます。土はやせてかたくなり、栄養や保水機能も失われます。

当然、作物の出来もよくありません。

放置している期間が長いと、どんどん荒れて、農地に戻すのにも時間がかかります。

足に限らず、私たちの体も同じで、長く健康で過ごすためには、手入れをして、いい状態を維持してあげることが何より大事なんです。

ですから、これまで「足のこと、そんなに気にかけたことなかったなあ」と思うなら、今日がそのスタートです。

今日は、これからの未来の中で、もっとも若い日。

荒れた農地を限界まで放置し続けるのか、今から豊かな畑へと変えていくのか。

あなた次第ですよ。

今日から始める足元ケア4選

①毎日お風呂に入る

あたり前過ぎることですが、最近は、浴槽にお湯をためず、シャワーでさっと済ませる方もかなりおられます。

しかし、お風呂の時間は、靴や靴下で見ることができない足をちゃんと見ることができる数少ない時間。

足のトラブルを予防したいのなら、お風呂の時間をしっかり活用しましょう。

まずお風呂に入り、温め、洗い、リフレッシュする時間をつくりましょう。

足の指をやさしく丁寧に洗う

お風呂では、足の指を丁寧に洗いましょう。めんどうくさくて、つい適当に洗っていませんか?

ゆびの間はデコボコしていて、よごれや湿気が溜まってムレがちです。

水虫を防ぐためにも、ぜひしっかり洗いましょう。とはいえ、ゴシゴシこすって洗う必要はありません。

石鹸をつけてなめらかに洗えば十分です。

シャワー派の人は足浴を

シャワーで済ませがちな方は、足浴をおすすめします。

バケツや発泡スチロールの保冷ボックス(ホームセンターに売っています)にお湯をはり、20分程度足をつけましょう。

足浴すると、温められた血液が心臓へ戻り全身へと送られていくので、湯船につかっているのと同じくらいの気持ちよさを感じます。

巻き爪矯正中の方は、特に足浴を心がけるといいですよ。

②保湿・マッサージ

お風呂上りに、お顔やボディのケアに加えて足もケアしましょう。

温まって血行がいい時に、保湿剤を塗ります。この時に、ただ塗るだけでなく、マッサージを兼ねてすりこむ、もみ込むようにしましょう。

足の皮膚は、他の部位にくらべ厚みがあり、保湿剤や塗り薬が浸透しにくい傾向にあります。ですので、しっかりすりこみましょう。

巻き爪矯正中の方にも、保湿剤での保湿をアドバイスしています。

「爪にも塗るんですか?」ときかれますが、それをおすすめしています。

ポイントとして、爪の周囲の皮膚や生え際の皮膚にしっかりする込むことをおすすめします。

なぜなら、爪の生え際には「爪母細胞(そうぼさいぼう)」という、爪を生みだす細胞があるからです。

爪周囲の皮膚にすりこむことで、浸透した成分が爪母細胞を通じて爪に届きやすくなります。これは保湿剤や水虫の治療薬など全般にいえることです。

ですので、しっかり刷り込みましょう。

足先に、外側から栄養をいきわたらせると同時に、足元にひと手間かける意識を育てましょう。

③平熱を上げる工夫~体質改善

暖かい地域と寒い地域では、どちらの気候が作物がよく育つと思いますか?

当然、あたたかい地域ですね。あたたかい地域の畑は環境に恵まれているので、作物の成長がはやく、丈夫に育ちます。

同じように、私たちの細胞にとっても、「温度」はとっても重要。

日頃から、体温を上げておくことは、新陳代謝を活性化するうえで必要不可欠です。

足首を温めて熱の放散を防ぐ

足元を冷やさないようにしましょう。

「冷え性を治すには、三つの首(首・手首・足首)を温めろ」と言われるくらい、大切な部位です。

特に足首は、冷えや女性の健康に関わるツボも存在します。

靴下を履くだけで、肌着数枚分の温かさがると言われています。くつ下やレッグウォーマーなどで足を保温し、体熱が逃げない工夫をしましょう。

熱量を高める食べ物をとる

  • 冷たい飲み物や食べ物が好き
  • 砂糖の多い甘い食べ物が好き
  • 精製された白っぽい食べ物(白米・小麦・白砂糖)が好き

などということはありませんか?

このような食べ物には、熱を奪って体を冷やすはたらきがあります。

夏場は、それでもいいのですが、普段から食べ過ぎていると、内臓が疲労し、冷えやすくなっていることが多いです。

一方で、体を温める食べ物は

  • 黒っぽい色素の食べ物(黒砂糖・黒豆・ごぼう)
  • 発酵させたお茶(紅茶・ウーロン茶・プーアール茶)
  • 塩(ミネラルの豊富なもの)

などです。

冬場は特に、あたたかいのみものをとるように心がけ、体を温める作用のある食べ物をとるようにしましょう。

胃に入ってきた食べ物は、胃液によって温度調節されます。

体温とかけ離れた冷たい食べ物(特に水分)は、胃にお負担をかけるし、胃のまわりの臓器も冷やします。

実際に私が体温を上げるために実践したことは、熱いプーアール茶にすりおろし生姜を混ぜて、1日に何回も飲んだことでした。

生姜はすりおろして、アルミホイルにうすく伸ばして冷凍しておきます。

凍ると、パキパキ割ることができるので、割ったものをジップロックに入れていつでも使えるようにしてました。

時間がない方は、チューブ入りの生姜でもいいかもしれません。

呼吸を見直して代謝を上げる

しっかり呼吸できていますか?

実は呼吸というのは、脂肪燃焼効果のある筋肉運動なんです。

呼吸をしっかり行うことで、横隔膜や肋間筋が大きく動き、エネルギーが消費され、熱が生まれます。

そして、とりこまれた酸素が全身にいきわたり、体の細胞の代謝が上がります。

厚着をしたり、食べ物に気をつけたり、「体を冷やさない工夫」も大事ですが、最も根本的なことは「生み出す熱量」を増やすこと。

呼吸をしっかり行うことは、もっとも簡単にできる熱量アップ方なのです。

ぜひ、今日からしっかり呼吸をすること、意識してみてくださいね。

実際に内臓の冷えには、自律神経が深く関わっています。呼吸が浅くなる、というのも、実は自律神経の不調からきているものです。

整体で体質改善をするときは、骨盤調整・内臓調整・自立神経調整をして根本から立て直していきます。

より根本的な体質改善をお考えの方は、こちらをご覧ください。

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④しっかり動かす

そして、最も重要なことは、足の指をしっかり動かすことです。

たとえるなら、畑の土を耕すようなもの。よく動く指は柔らかく、健康的です。

体の機能の衰えは、まっさきに末端にあらわれます。そして、足が衰えると、一気に老化が進みます。

私自身が介護の現場を見てきていえることは、足の指がしっかり動いて機能する人は、もともと足のトラブルが少なく、また年を取ってからも足腰が元気な方が圧倒的に多いです。

何歳になっても、自分の足で歩き、生き生きと生活ができる自分でいたいですよね?

それなら、足のトラブルを放置したままにせず、きちんと治して機能を上げましょう。

ふくらはぎ

足先にトラブルを抱える方の多くは、ふくらはぎがしっかり使えていないことが多いです。

ふくらはぎは、ほ乳類では人間だけが持っている部位です。

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、足まで降りた血液を心臓へ送り返すためのポンプの役割をしています。

ふくらはぎがかたく循環が悪いと、当然ポンプ機能のはたらきが悪いので、足先のトラブルは多くなります。

ふくらはぎをマッサージするだけで、循環がよくなり、足裏全体にうるおいが戻ってみずみずしく変化するのを何度も見てきました。

やさしいタッチでマッサージしてあげることも大切ですし、まずはしっかりとご自分で動かすことも大切です。

デスクワークをされている方は、ポンプ機能が停止するので、下半身の血の巡りが停滞します。エコノミーショック症候群がまさにこれですよね。

同じ姿勢を長時間続けなければならない場合でも、こまめに足首の屈伸をしてふくらはぎを動かし、60分に1回は立ち上がって、歩いたり膝の屈伸をしたり、大きく体を動かしましょう。

足のゆび

足のゆびは手の指と違って、こまやかな動きができません。

かといって、そのままにしていると、どんどん機能が落ちて足まわりのトラブルが増えてきます。

▼足首の屈伸運動

▼グーパー運動

しっかり曲げてしっかりひらく運動をしましょう。

特に、曲げる時に、ゆびの根元の関節(赤いライン)からしっかりと曲げるようにします。

▼タオルギャザー運動

小指、薬指をしっかり動かしましょう。

最初はやりづらさを感じますが、続けるうちに動くようになってきます。あきらめずにコツコツ続けていきましょう。

足先健康美人を目指しましょう

いかがでしたか?

足先の重要性がおわかりいただけましたか?

足は、トラブルが表面化するまでは、日頃の意識から抜け落ちがちな部位です。

しかし、ずっと体重を支え歩かなければならないので、安静が保ちにくく、一度とトラブルになると治りにくい部位でもあります。

ですから、日頃から機能をたかめ、トラブルになりにくいようケアしておくことが大事。

そして、なによりも、足元が健康な人はいくつになっても健康です。

あなたも、今日から始めてくださいね。

巻き爪は軽度のうちに専門家へ相談を!

たしかに、ご自分で何とかしようとしたにもかかわらず、うまくいかなくて、巻き爪が進んだ状態で受診するのは、勇気がいるものです。

「これはひどいですね」「なぜ、こんなになるまで放っておいたんですか」と言われるのではないかと思うと、受診をためらっていた、とお話ししてくださった患者さんもおられます。

でも、ご安心ください。

私たちは、あなたのつらさを解消するサポートができることを、本当にうれしく思っています。

これまでひとりで悩んでこられたのなら、なおさら。

もう、ひとりで悩む必要はありません。

私たちのおすすめしている「ツメフラ法」は、今つらい巻き爪の痛みを和らげるだけでなく、これから生えてこようとする爪をより健康的に伸ばすことができます。

さらに、装具は半永久的に使える耐久性にすぐれたものであるため、サロンでの矯正を卒業した後も、ご自宅でご自分で巻き爪予防するとができます。

当サロンで巻き爪の痛みから解放された多くの方が、「これならもっと早く受ければよかった」と後悔するほど、喜んでくださっています。

もし、あなたが巻き爪の痛みでお悩みで、でもどうしていいかわからず時間だけが過ぎていく・・・というような状況なら、まずはお気軽にご相談ください。

相談したからといって、矯正を受けなければいけないということはありません。

矯正を無理にすすめることもしません。腫れや出血、化膿があれば、まずは皮膚科への受診をおすすめしています。

お気持ちに沿うような形で、あなたももっともいい方法を探していきましょう。

おひとりで悩まず。まずはご連絡ください。

お電話でのお問い合わせは、出られないことがあるため、LINEでのご連絡をお勧めしています。

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