爪のトラブルで多いのが、巻き爪と陥入爪です。
巻き爪と陥入爪は併発することが多いので、2つを混同する人が多いですが、巻き爪は爪が内側に巻いた状態で、陥入爪は爪が皮膚にくい込んだ状態を指します。
ここでは、爪がくい込んで化膿した場合の対処法についてご説明しますね。
=目次=
対処を間違えると悪循環に!
自分でできる化膿創の治癒を早めるケア
ひとりで悩まず、まずは相談を!
参考記事
初期の対処を間違えると悪循環に!
注意していただきたいのが、巻き爪や陥入爪で痛みを感じ始めた初期の対処。
初期の対処を間違えると、対処するたびに爪の状態が悪化していく・・・という悪循環に陥るからです。
やってはいけない対処法
痛いからといって安易に切ってはいけません!!
爪の先がくい込み始めた段階では、多くの人が深く考えすに、その部分をななめに切り落とします。
多くの方は、痛みはじめの時、それが「巻き爪・陥入爪のせいだ」とは思いません。そんな用語も知らない人が多いでしょう。
「爪が伸びて当たるから痛い」と思っており、痛くなるたびに爪を短く切る、ということを繰り返します。
痛みが続くようになると、どうしても気になってしまいますよね。
爪の周りの皮をむしったり、さらに爪を短く切ったりしているうちに、周りの皮膚が腫れてきて熱をもち、膿が溜まることも。
膿をしぼり出して、そのうち治って、痛くなってまた短く切って・・・ということを繰り返しているうちに、爪のくい込みはどんどん強くなります。
炎症が強くなり、腫れもひどくなり、強い痛みが出ます。
さかむけができただけでもあんなに痛いのに、こんなに炎症がすすんだら、どんなに痛かっただろうと思います。

画像引用元:相模原・町田巻き爪矯正センターブログ
この段階になると、熱を帯びたズキズキする痛みで、歩くことすらつらくなります。
さらに、炎症を治そうと肉芽ができることも。

画像引用元:相模原・町田巻き爪矯正センターブログ
このように症状が進行してしまうと、セルフケアで治すのは困難です。そして、根本原因である爪自体を矯正しないと、また繰り返します。
ご本人がどんなに矯正してほしいとお願いされても、炎症(熱・腫れ・発赤・痛み)や化膿がある場合は、その治療が最優先となります。
爪の形のせいで炎症が起こり痛みが強くなる
↓
だから、爪を何とかしてほしい
↓
でも、炎症が治ってからでないと爪はいじれない
↓
しかし、爪がくい込んだままだと炎症が治りにくい
という、堂々めぐりに陥ってしまう前に。
炎症が起こってない初期の段階でしたら、すぐに矯正を始めて楽になるのも早まります。痛みが出たりおさまったりしている段階で、できるだけ早く当院にご相談ください。
自分でできる化膿創の治癒を早めるケア
注意!
ここでお伝えするのは、基礎疾患のない方向けです。糖尿病や末梢神経障害、寝たきりなど、傷が悪化しやすい方は、自己流ケアはせず、すみやかに医療機関を受診してください。
①テーピングでくい込みを和らげる
爪がくい込むことで炎症が起きているので、爪のくい込みを軽減することで治癒が早まります。
つまり、テーピングをして、周りの肉を引き下げてあげるのです。
当院でも使用しているテープはこちら
▶ロイコテープ
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こちらのお店は、少し安く、発送も早いです
ドラッグストアでも同じ機能のものが売っていますが、ロイコテープは、それらのものより価格がかなり割高です(プロ仕様の特殊なテープなので、ドラッグストアでは売っていません)。
ドラッグストアで売っているメーカーのものは、粘着が弱く、貼っても使いものになりません。
動きの多く湿度の高い足の指に用いるには、ロイコテープをおすすめします。
このテーピングがしっかりできると、くい込みが減ります。なので、かなり痛みが軽減しますし炎症の治癒が促進します。
引き下げがあまいとまったく効果が得られませんので、質のよいテープを使用し、しっかり引き下げるのがコツです。
まずは、テープングをして炎症の根本原因である、くい込みを軽減させましょう。
②キズの治癒には湿潤療法で
昔は、傷はしっかりと消毒して乾かし、かさぶたを形成させることをすすめられていました。
近年の創傷処置は、湿潤療法の提唱によってこれまでとは真逆になっています。
「湿潤療法」というとピンと来ないかもしれませんが、この商品を見たらピンとくるのではないでしょうか?
画像引用元:https://www.band-aid.jp/kizupowerpad
キズは乾かして治すのではなく、湿った状態を保って治す、これがスタンダードになっています。
実際に、傷口のうるおいが保たれることで
- 痛みが軽減する(空気に触れると痛む)
- 治癒が早まる(治癒促進物質が乾かない)
- キレイに治る(かさぶたができないため)
消毒は新しく生まれている細胞にダメージを与えるため、今ではできるだけ控えるようになっています。
化膿した部分を水で十分に洗い、皮膚の水分を拭き取ったら、こういったパッドを貼ってケアしましょう。
ただ、このタイプのパッドは傷口が見えないため、傷の治りぐあいが確認できません。
痛みが増してきた、腫れがひどくなったなど異常があれば、すぐに医療機関を受診してください。
パッドを使わない場合は、ばんそうこうの上から防水テープ(ばんそうこう売り場にあります)などを貼るなどして、とにかく傷口が乾かないよう工夫してみましょう。
乾かして治す従来の方法では治癒に5日かかるキズが、湿潤療法だと3日に短縮されると言われています。
もちろん、化膿が進んできたような兆候(痛みや腫れがひどくなる)があったら、すみやかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
できるだけ化膿を早く治して、そして化膿が治ったらはやめに矯正することを強くおすすめします。
ひとりで悩まず、まずは相談を!
もし、あなたが巻き爪の痛みでお悩みで、でもどうしていいかわからず時間だけが過ぎていく・・・というような状況なら、まずはお気軽にご相談ください。
「いきなり予約するのは不安だな」というお気持ちも、ごもっともです。
多くの患者さんも、最初は「まずは話を聞いてもらいたい」「爪の状態を見てもらいたい」というところからのスタートでした。
相談したからといって、矯正を受けなければいけないということはありません。
また、矯正を無理にすすめることもしません。腫れや出血、化膿があれば、まずは皮膚科への受診をおすすめしています。
お気持ちに沿うような形で、あなたにとって、もっともいい方法を探していきましょう。
おひとりで悩まず、まずはご連絡ください。
お電話でのお問い合わせは、出られないことがあるため、LINEでのご連絡をおすすめしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考記事
①はじめにお読みください
②こんな時はどうしたらいいの?
③他の矯正方法について
▶VHO

澄田 順子(すみた じゅんこ)

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※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。
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